
Perspective:主役になった日常たち
展示作品の紹介
会場にて展示している作品たちのご紹介です。当日、ご来場された際は、このページを参照しながら作品をご覧ください。フォトグラファーNoah Negishi がどのような思い・背景でシャッターを切ったのかご覧ください。
1. Empire State, 2016
2. After the Rain, 2017
5. Heart of the City, 2017
14. Paint Cloud, 2021
1. Empire State, 2016
クリスマス時期、Rockefeller Centerの展望デッキから見下ろした風景です。横から段々と夕焼けを隠していく冬の嵐をとらえました。展望デッキから地上に降りたころには雪と風に街は覆われていました。
2. After the Rain, 2017
家族とカナダのハリファックスをロードトリップをしている際にわか雨に降られ、晴れたときに車のサンルーフを撮った一枚です。中でも背景の青空を強調したこの一枚がお気に入りです。ここ数日雨が降らなかったから良かった、と現地のお店の方に言われました。
3. Untitled (Book), 2017
光と影のコントラストを強調しながら部屋のぬくもりを出すよう撮影しました。’Frame within a frame’、すなわちフレーム内のフレームを窓からの日差しで作った構図です。
4. What are you looking at?, 2017
見てからのお楽しみに
5. Heart of the City, 2017
ストリートアートが多いニューヨーク。中でも橋の下にひっそりと人目に隠れ描いてあるハートにはロマンスを感じます。カラー写真だと橋や川、背景のビルなどに目がいってしまう為、ハートだけを色づけることにしました。
6. Form, 2017
ニューヨークのタイムズスクエアで毎年大勢でヨガをするSolstice in Times Squareを撮影した写真です。これほどの人が同じポーズをとる中、ズームレンズで撮影をすることで一人一人の個性に焦点を当てました。
7. Roses for the Partisans, 2017
ボストンにあるポーランドの国内軍の像、The Partisansに置かれたバラの花束を撮影いたしました。ナチス軍と立ち向かう戦士たちの像は下を向いており、それがまるで手元にあるバラを見ているようで下から像を見上げて撮影しました。ボストン周辺に住んでおられるユダヤ人の人口の思いが伝わってきます。
8. Before the Departure, 2017
2017年の大晦日にフロリダの空港で撮影しました。二つのビール、一人の男性の背後、そして背景の飛行機、と三つの違うストーリーを繋げられるような構図にしました。大晦日なのに何かと寂しさが伝わるところが特徴です。
9. Dream/Begin, 2018
朝を始めるコーヒーのひと時を撮影した一枚です。今日は夢を見るか、その夢を追うか、を問いかけてくるマグカップに焦点を当てました。
10. California Nostalgia, 2018
カリフォルニア州の若者が創るノスタルジックな一場面をとらえました。何でこの場所に靴が下がっているかは私たちには謎のままですが、それによって生まれるストーリーもあります。こちらの一枚はズームレンズで一番高い電線にあったスニーカーと背景の青空のコントラストに目を向けました。
11. California Nostalgia, 2018
路地裏に来てはどんな思いで誰の靴を投げたのか気になります。日本では見ない人間の行為を記録した一枚です。カラフルではあるが寂しさももつ色合いだと私は思います。
12. Snow Day, 2018
雪の日の静けさと家の中のぬくもり、安心感をとらえました。アメリカでは雪で学校が休校になる日を ’Snow Day’ といいます。外に出るか、家にいるか、ニューヨーク州では特に多いSnow Dayにできることの可能性を描きました。
13. Paint Cloud, 2021
水をためた水槽の中にアクリル絵の具と水を合わせた液体を垂らし、その一瞬をとらえたシリーズです。ポーランドのアーティスト、Pawel Czerwinskiさんに方法を教えてもらい、夏の期間没頭して撮影しました。彼はこれをPaint Cloud、絵の具の雲、だと呼んでおられました。
14. Paint Cloud, 2021
原色でも挑戦してみたものの、個人的にはモノクロの絵の具の方がお気に入りです。光の調整やピント合わせには何時間も努力を入れました。毎秒違う形に変形するので二度と同じ光景は見られません。